耳からくる神経の異常
2012 / 07
外耳炎をそのまま放置したり悪化させると、「神経の異常」をひき起こすことがあります。
耳の構造(外側から順番に)
- 外耳:耳の穴に例えられている部分です。
- 中耳:鼓膜がある部分で、聴覚に関係します。
- 内耳:三半規管・渦牛管など平衡感覚などに関係する器官があります。
中耳炎になると…
中耳付近には、脳を結ぶ神経があります。そのため、中耳炎になると「神経の症状」が現れることがあります。
中耳炎で多くみられる神経の症状
- 口や瞼(まぶた)が動きにくくなる(左・右の片側に現れる事が多い)
- 瞬膜が出たままになる
- 目が乾く
- よだれが出る…
内耳炎になると…
内耳にも、脳を結ぶ多くの神経が近くに通っています。内耳炎でも以下のような「神経症状」が現れることがあります。
内耳炎でみられる症状
- 眼球が左右・上下に勝手に動く(めまい)
- 頭部を一方向に傾ける(斜頚)
- 同じ方向に円を描くようにクルクル回る
- 嘔吐する
- 食欲がない…
注意する点
耳から来る神経の症状であるのに、耳には何ら問題がない場合には、脳腫瘍など別の病気が隠れている可能性もあります。必要に応じて、CTやMRIなどで精査する必要があります。