ウサギの特徴について

2012 / 12

ペット飼育の多様化に伴い、「可愛い・鳴かない・飼育しやすい」などの理由で「ウサギ」を飼育される方が増えてきています。
そこで今回は、ウサギの特徴と注意すべき病気について、軽く触れてみたいと思います。

ウサギの性格

見た目とは違い、ウサギは意志が強く、縄張り意識も高い動物です。飼主さんが、これを理解して上手に関わっていかないと、時に攻撃的な性格がはっきり表れることがあります。
人に慣れてくると、人懐こい性格が余計に可愛く感じられます。
家庭で大事に飼われたウサギの平均的な寿命は、8~10年程度といわれています。

ウサギの内面から

ウサギは自然界にある草を食べるのが理想です。そのため家庭でもこれに近い食餌が求められます。簡便的には良質なペレットと乾草を食べさせるのが基本となります。
特に「食物繊維」が大切で、「毛球症(毛玉が胃にたまる)」や「下痢」の原因はこの食物繊維不足が影響しているといわれています。
ウサギの便には2種類あります。一つはコロコロした固い便、こう一つは柔らかい盲腸便というものです。盲腸便(まだ栄養が多く残っています)は再度食べられ(食糞現象)、腸で栄養吸収がなされます。
歯は生涯にわたり伸びます。咬みあわせが悪くなると、「食べたいのに食べられない・よだれが出る・顎の下が濡れる」などの症状がみられます。こういった症状の場合は、歯並びの異常を心配されたほうがいいかもしれません。
また、ウサギが「食欲がない」イコール「重篤な病気」のサインの可能性が十分あります。ただちに病院へ連れて行きましょう!

外見の特徴と問題

全身が柔らかく細い毛で覆われています。そのため、寒さに強く、暑さは大変苦手です。
一方で、皮膚が大変に薄いため、怪我をしやすく、飼育する床が金網であったり、床材の藁(わら)などの敷物が糞便で不衛生な場合には、皮膚の潰瘍や感染症を起こしやすいため、注意が必要です。
ウサギには、体の割には筋肉が太く瞬発力に優れている一方で、骨が細く弱いというアンバランスな特徴があり、「骨折しやすい動物」といえます。特に抱っこをするときには十分気をつけてください。

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