「鼻炎」は辛いかもしれませんが…

2009 / 03

「くしゃみ」「鼻みず(鼻汁)」は大変つらいもの。しかし、健康を改善・維持するためには重要な機能でもあるのです。
今回は動物たちの「鼻のトラブル」を中心にお話しましょう。

鼻の役割とは?

鼻は、嗅覚(においをかぐ)以外に、吸った空気を「きれいにする」「湿度を与える」 「あたためる」などを行い、この先の気管支や肺をいたわるために大事な役目を果たしています。

「くしゃみ」とは

鼻を通過する「激しい空気の排出行為」をいいます。これは、鼻などに存在する「異物」などを取り除こうとする大切な機能なのです。(以前お話した「逆くしゃみ」は別のものです。)

鼻水(鼻汁)とは

鼻汁は鼻粘膜から分泌される、涙も含めた「液体」の成分で、通常は、空気に湿り気を与えたり、鼻を洗い流してきれいにするといった役割を果たします。
ところが鼻炎になると、鼻汁が多量に分泌され、鼻から外に流れ出てきます。その時の鼻汁は、サラサラ・粘つく・黄色いなど、さまざまなのものがみられます。
その鼻汁の性状にによって、病気の初期なのか慢性なのかまたは細菌感染があるのか、などが推測されます。
また、血液状の鼻汁や血液そのものが排泄される場合には、腫瘍などが出来ていたり血液の病気の可能性もありますので注意が必要です

短頭種で多い鼻汁

パグ・シーズーなど鼻の短い犬種(短頭種)では健康体でも頻繁に鼻汁が排泄されます。
これは、喉(のど)や鼻の短頭種特有の構造の問題から、本来では飲みこまれるべき液体や、時には食べ物などの固体が逆流して、排出されるためです。
ただ、余りにも異常と思われる鼻汁の場合には、検診されることをお勧めします。
歯と鼻は隣接しているために
歯の異常は、密接に鼻のトラブルと大きく関連しています!
歯石がついていたり、歯周囲炎など歯に異常がある場合には、「鼻の症状」を惹き起すことがありますので注意が必要です。
よく観察しておきましょう
片側?両側?色は?粘り気は?

鼻の病気の場合、くしゃみや鼻水の状態が、診断の大切な手がかりとなります。鼻がおかしいなと思ったら、よく観察しておきましょう。

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