ヒトだけではない!犬・猫の糖尿病!

2009 / 08

最近、「生活習慣病」という言葉を、よく耳にします。実は犬猫たちにも、「生活習慣病」はふえています。
そこで今回は「犬・猫の糖尿病」のお話です。

糖尿病とは?

最初は、血液中のブドウ糖が異常に増える「高血糖」状態からはじまります。この「高血糖」の状態から「糖尿(尿に糖が出る)」「白内障(眼が白くなる)」「感染症」「腎不全」「神経障害」など、多くの病気を惹き起こします。

症状は?

多飲・多食・多尿なのに体重は減ってくるのが、初期の特徴です。
そのまま放置していると、嘔吐、下痢、食欲不振、物にぶつかる、痙攣(けいれん)、そして昏睡状態から死に至るほどの怖い病気なのです。
犬の糖尿病の特徴
「すい臓のインシュリンの不足」がおもな原因です。
犬の糖尿病の治療
足りないインシュリンを補充することが重点に置かれます。
血糖値が安定するように、定期的なインシュリン注射と規則正しい生活を送るように努める必要があります。
猫の糖尿病の特徴
「インシュリンの働きが不十分」がおもな原因でなります。(人間の大人の糖尿病と似ています)
猫の糖尿病の治療
従来、減量や内服薬での治療が行われていましたが、すい臓の分泌能力を温存させて治療の効果を高めるために、近年では犬たちと同様インシュリン注射が行われることが増えてきています。

糖尿病になったら

残念ながら糖尿病は一生涯付き合っていかなければならないのと同時に、飼い主さんの負担や努力をかなり必要とする病気であるというご理解が必要です。
また、いかにも「糖尿病ぽい」病気もありますので、しっかり診察をしてもらいましょう。

※インシュリンとは?

すい臓から分泌される物質で、糖を細胞に取り込ませて血糖値を下げる役割をもっています。

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