あなたもわかる嘔吐のタイプ
2009 / 10
日ごろ来院されるきっかけとなる「嘔吐」について、今回はその「原因となる部位」と「その特徴」について簡単に探ってみたいと思います。
おもに食後からの時間と吐物(食餌)のかたちで、それぞれの特徴がみられます…
「食道」が原因の場合
- 食べてからすぐに吐いてしまう
- 吐物の食餌がそのまま残っている
「胃」が原因の場合
- 食後30分~2時間ぐらいに吐いてしまう
- 食餌はそのまま固形~やや消化された状態
「小腸」が原因の場合
- 食後2時間~数時間ぐらいに嘔吐することが多い
- 食餌は固形~液体状など様々
「肝臓・腎臓」が原因の場合
- あまり食餌時間との関連はない
- 液体だけの場合もあります
動物は言葉を話せません。
以上のような特徴をよく観察していただくことが、嘔吐の原因を探るうえでたいへん役立ちます。覚えておきましょう。