スキンケアの重要性
2009 / 11
動物たちの病気のなかでも「アトピー性皮膚炎」は大変に厄介で困難な皮膚のトラブルです。
そこで今回はアトピー性皮膚炎での「スキンケア」を中心にお話ししましょう。
アトピー性皮膚炎とは
外界の異物を吸引または皮膚から浸入してひき起こされる皮膚のトラブルです。
特にシーズー・柴犬は、なりやすい犬種といわれています。
(2009/06/01 『この時期から増えるアトピー!?』もご参照ください)
皮膚から侵入?
健康な動物の皮膚は「異物が入らないよう」しっかりとしたバリアー構造ができています。
一方、アトピーの動物は、そのバリアー構造が不十分であるため、異物の侵入や水分の蒸発を容易に許してしまっています。
こうして侵入した異物は、強い痒みを伴うアレルギー皮膚炎を引き起こすとされています。
スキンケアの重要性
- 洗い流す効果
- 保湿をする効果
皮膚表面に付着した異物を減らす目的でシャンプーをすることは、「異物を減らし症状を軽くできる」という目的で勧められる方法です。
ただし、皮膚バリアーを痛めるようなシャンプーは逆に好ましくありません。
皮膚の乾燥対策を行うことは、皮膚の細胞間同士のすきまを減らすことになり、ひいては皮膚の痒みを軽減させる効果が認められます。
「尿素」「ミネラルオイル」「ワセリン」「ヒアルロン酸」などは有名な保湿の成分です。