食物アレルギー part2
2010 / 02
今月も「食物アレルギー」のお話をいたします。
食物アレルギーになった場合の唯一といえる治療法は、アレルギーにはならない食材(特に蛋白源)で作られた「特別食」(治療食)を食べさせることです。現在大きく2種類の治療食が利用されています。
初めて食べるような食材
今までに口にしたことのないような食材、鴨(かも)・ラム(子羊)・鯰(なまず)・鱈(タラ)・ブルーホワイティング(魚の一種)・米などから作られた治療食
加工された食材
アレルギーの原因ならない程度まで「たんぱく質成分」を人工的に細かくして作られた治療食
痒みがなくなるまでの期間は?
治療食を始めて痒みがおさまってくるまでのおおよその期間は、早やくて2週間、長い場合には9週間程度は必要です。
こんなことが治療の失敗に!
治療期間中は、家族全員が治療食と水のみでの「治療中」だという意識を持っていなければなりません!
自分だけなら…と、「おやつ」をこっそり食べさせる、薬を飲ませるためにうっかり別の「食物」を使う、またおやつに「ガム」を噛ませるのも失敗の原因になります。注意しましょう。
いつかは…
いま食べて成功している治療食でも、将来アレルギーになる可能性があります。つまり何時かは再発する可能性があるということです!再発の際には、別の治療食をはじめから吟味していく必要があります。
意外にも
ときどき嘔吐したり軟便や下痢気味で、検便等の検査をおこなってもなかなか原因がつかめず長引く場合があります。このときに、これらのアレルギー食が功を奏することがあります。