動物の「血液型」と「輸血」について

2011 / 03

動物にも「血液型」があります。
今回はこの「血液型」と関連して「輸血」についてもお話をします。

犬の血液型

DEA法とよばれるもので分類されます。
13種類以上と、ヒトの血液型よりかなり多いものです。

猫の血液型

人と同様にABO式で分類され、A・B・AB型があります。

血液型を調べるには?

犬も猫も動物病院で調べることができます。
ただし、犬では血液型全てを調べることはしていません。
この検査は、輸血によって拒絶反応が出ないかどうかの判断のひとつとして調べられています。

輸血について

出血や血液の病気などで「貧血(ひんけつ)状態」に陥り、やむを得ず「輸血」が必要になる場合があります。
輸血の際、「不適合」な血液が使用されると、体内で血液が溶けてしまい、死にも結びつく「拒絶反応」に陥る可能性を常に考えておかなければなりません。

拒絶反応が起きないように

次の検査を事前に行い「不適合」な血液かどうかを調べておく必要があります。

  1. 血液型の検査
  2. 交差適合試験(クロスマッチ);

与える側・貰う側の血液が凝集するかを検査する。
輸血を必要とする動物たちが増加傾向にある一方で、動物医療全体において、いつでも輸血が準備できる状態にはなっていません。
国内で輸血の態勢が整うことを切に希望します。

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