食物アレルギーの診断方法

2010 / 03

今月は「食物アレルギー」の診断方法について、お話をいたします。

主となる2つの診断方法

ひとつは、アレルギーにならない食材(特に蛋白源)で作られた「特別食」(治療食)を食べさせてみる方法、もうひとつは、血液検査などで原因物質を調べる方法です。

治療食を食べさせてみる方法

動物病院で処方されるアレルギー用の治療食に切り替え、痒みなどの症状がどうなるかを経過観察していく方法です。
この期間(約2カ月)、指示以外には治療食と水道水しか口にできません。

IgEを検出する方法

アレルギーに関係する物質に「IgE」というものがあります。
血液検査によって、動物がどのくらいの「IgE」を持っているか、食材ごとに、ひとつひとつ調べていきます。
IgEを多く持ってしまった食材は、食物アレルギーの原因である可能性が高いといえます。

リンパ球を調べていく方法

食物アレルギーに、上記のIgE以外に「リンパ球」が関係していることがわかってきています。
上記のIgEの検査に、このリンパ球の検査を加えたほうが、より精度の高い結果が得られます。

こんなことも…

定期的にIgE検査を行い、過去のデータと比較することで、いままでの治療が上手くいっているかの評価ができます。
一方で指示した以外の食材を食べさせたかどうかもわかってしまう場合もあります。

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