犬と猫では全く逆!?-甲状腺の病気
2008 / 10
犬・猫とも中年期以降に「甲状腺」の病気が多くみられますが、一般的に犬と猫では全く逆の病気をひきおこします!
甲状腺とは?
頸(くび)の付け根にある、おもに「甲状腺ホルモン」を分泌する器官です。
この甲状腺は幼い時期には大きく発達し、多くホルモンを分泌させて成長を促します。
甲状腺ホルモンの役割とは?
分泌された甲状腺ホルモンは、全身を巡り、多くの器官や臓器に対して活発に動くように働きかける、
換言すれば「新陳代謝」を促すよう命令します。
ただし、一方的に分泌するだけでは、新陳代謝をかなり促してしまい有害作用になりえるため、普段分泌量がコントロールされています。
犬に多い「分泌不足」! ~甲状腺機能低下症~
ホルモン量不足によって、以下のような異常が多くみられます。(すべて起こるわけではありません)
- じっと寝ていることが多くなった
- 異常に寒がりだし、暖を求めるようになった
- 食は細いのに太りやすい
- 毛が細く抜けやすく、なかなか生えてこない
- 地肌が黒んできている など…
猫に多い「分泌過剰」! ~甲状腺機能亢進症
ホルモンが過剰にふえてしまうために、以下のような異常がみられます。(すべて起こるわけではありません)
- 落ち着きがなくなった
- 多飲・多食である
- 食後に嘔吐するようになった
- 痩(や)せてきている
- 興奮しやすくなった など
上記以外にもこのホルモンは全身に色々と悪さを仕掛けます。
「あれ?」と思った場合には一度検査されてはいかがでしょう。