角膜が削れる!?~Part.2~

2016 / 04

先月の「角膜が削れる!?~Part.1~」に引き続き、今月も角膜潰瘍のお話をしたいと思います。

原因は

動物は目が大きく飛び出しているために、散歩中に異物が入り込んだ・擦った、室内でも何か飛び出たものなどに擦り付けた…といったケースがあります。また、床屋さんに行ってきた後のトラブルとしては、ドライヤーの風で目が乾燥することもあります。
角膜潰瘍の多くは「細菌感染」をしていることです。ブドウ球菌・大腸菌・緑膿菌・連鎖球菌などに感染しています。

治療法は

以上の原因から「細菌の制御」が中心です。可能であれば細菌を検出して、その細菌に有効な目薬を点眼します。同時に消炎鎮痛剤も使用します。肝心なのはこれ以上悪化をさせないために「エリザベスカラー」を装着して擦らせないことです。重症の場合には、治療用コンタクトレンズや手術が適用されます。

高齢の動物は

高齢になると新陳代謝が低下するために潰瘍の治癒に2倍以上の期間を要し「困難」になるケースが多く、最悪「治癒不可能」になる可能性さえあります。

寄生虫が!

「東洋眼虫」という寄生虫が関東地方にも広がってきています。以前は西日本で発生していました。
「小蠅(コバエ)」が目の分泌物を摂食する際に、迷惑なことに、寄生虫の仔虫を移します。
これが成長して目のあちこちを動き回りトラブルを引き起こします。

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