予防シーズンを前に~Part.2~
2018 / 05
3月の「Part.1」に引き続き「フィラリア症」について情報提供していきます。
感染状態を調べる方法
- 成虫抗原検出キット:専用キットに血液をたらして短時間で調べられます。
※成虫すべてが「オス」の場合には陰性反応が出る可能性があります。 - ミクロフィラリア検出:フィラリアの仔虫を顕微鏡で見つけます。
※時間帯や集め方などで見つからない可能性があります。 - 心エコー検査:超音波装置で心臓内のフィラリアを見つけます。
※抗原検査陰性でもフィラリア感染が疑われる際に実施します。
予防する方法
予防薬の副作用を防止するために、上記検査で「陰性」を確認してから処方されます。
- 内服薬:錠剤・味付けした薬・粉薬が選べます。
- 注射:一度で1シーズンの効果があります。
- 液体薬:首から背中に液体薬を垂らします。
感染陽性だった場合には
感染によるダメージが重症かどうかで以下の方法が選択されます。
- 成虫駆除薬:腰の筋肉に注射して成虫を駆除します。
※成虫が一気に死滅すると強い副作用が出る可能性があります。
※駆除薬は国内での販売は中止されています。 - 摘出手術:首の血管から専用管子等を入れて摘出します。
※重症度の高い症例で、一か八かという賭けで行います。 - 温存:長期の投薬中心で駆除は行いません。
※上記の治療法が困難な場合など
猫にも感染
温暖化で蚊から感染を受ける頻度も増しています。
猫たちにも感染し、少数の感染でさえも重症化や突然死する可能性があります。
猫専用のフィラリア予防薬が利用できます。