ウイルス感染と抗体
2021 / 03
前回は「ウイルス感染とリンパ球」についてふれましたが、今回は「ウイルス感染と抗体」を中心にふれてみたいと思います。
抗体には5種類
抗体は大きく5種類に分類され、この中で「IgG」と「IgM」がウイルス・細菌・腫瘍等の排除を担当します。
抗体はBリンパ球から作られる
Bリンパ球からの異物情報をTリンパ球に提供し、Tリンパ球からの指令でBリンパ球が抗体を産生します。
抗体の作用は
抗体がウイルスに取りついて、以下を中心に作用します。
- 白血球を集合させ、駆除させる
- 抗体がウイルスを取り囲み、細胞への侵入を阻止する
感染の後半で活躍
ウイルスが侵入した場合、最初はリンパ球やマクロファージなどが立ち向かいます。そして、それに遅れて「IgM」、さらに遅れて「IgG」が加勢して、排除を目指します。
動物用も含め、新しい技術を使った「抗体医薬」が使用されています。新型コロナウイルにも、有効な抗体医薬が早く登場することを願っています。
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