耳のことを知ろう~Part.2~

2021 / 12

今回は前々回に引き続き、「耳」の仕組みについてふれてみたいと思います。
前々回の「耳のことを知ろう~Part.1~」もあわせてご覧ください。

耳は大きく3つ

犬や猫たちの耳は外から「外耳」→「中耳」→「内耳」に分類されます。

「外耳」

耳たぶに集めた音を奥まで伝える「管(外耳道)」と一番奥の「鼓膜」で構成されています。鼓膜は音を振動に変換します。また鼓膜といってもペラペラの薄い膜でできている訳ではなく、皮膚に近い膜でできています。通常、何かのトラブルで鼓膜が破れても数週間で再生されるようになっています。

「中耳」

鼓膜の振動を3つの骨を繋いで内耳まで伝えます。
中耳には「耳管」と呼ばれる管があり、鼻と中耳を結んでいます。耳管は、耳の奥の気圧の調節(唾をのんだり、あくびをするとパチンと音がするのは耳管に空気が移動しているため)、中耳の分泌物の排泄などを行っています。時に鼻やのどから細菌やウイルスが耳管を逆流して「中耳炎」になることもあります。

「内耳」

中耳からの振動を電気信号に変換する蝸牛(カタツムリ)・体の傾きや回転運動を感知する前庭や半規管が存在しています。これらの異常は「めまい」や「平衡感覚の異常」として現れます。

斜頸でも別物

動物であらわれる首を傾けたままの症状を「斜頸(正式には捻転斜頸)」と呼びます。これは内耳の前庭の異常から起きる症状の一つですが、人で見られる「斜頸」とは原因が違っており別物と考えてください。

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