血液で調べる犬の悪性腫瘍
2024 / 12
7月の「尿の匂いで判定」でがんのリスクを判定する尿検査についてふれましたが、このほど犬の悪性腫瘍の有無を「血液検査」で調べることができると学会で発表され、動物病院でも利用できるようになりました。今回はこの検査についてふれてみたいと思います。
検査の仕組みは?
悪性腫瘍細胞から放出される「遺伝子の一部」が血液に入り込みます。
採血を行いこの遺伝子の有無を調べます。
腫瘍ごとに「異なる抗体」を使用して検査するため、腫瘍ごとに検査結果が示されるのが特徴といえます。
調べられる腫瘍の種類は?
リンパ腫・肥満細胞腫・血管肉腫・悪性黒色腫・組織球性肉腫・軟部組織肉腫・骨肉腫の7種類です。
これら7つの悪性腫瘍は犬で多く見つかり、発見の難しい内臓にも発生する腫瘍です。
健康診断の一つとして
見た目健康そうな犬たちでも、まだ症状が現れていない程度の悪性腫瘍を血液検査だけで調べることができるため、病気を早期発見する健康診断の一つとして利用できるかもしれません。