早くも2症例目~Part.2~
2025 / 05
今回もレプトスピラ感染についてふれてみたいと思います。「早くも2症例目~Part.1~」もあわせてご覧ください。
検査法は
レプトスピラ感染を疑う際には、血液中の菌の抗体価(発症時および治療後2週間の値で判定)の測定やPCR(迅速で有効)などで検査します。菌の検出は結果が出るまでに時間が掛るために実用的ではありません。また国立感染症研究所でレプトスピラの種類を詳しく調べることが可能です。
※人や動物がレプトスピラ感染した場合には、病院が都道府県などに届け出る義務があります。
治療は
治療は点滴などを行いつつ有効な抗生物質を投与して菌を退治します。注意すべきはレプトスピラ菌は長期間にわたり尿から排泄され、取り扱う人や他の動物たちにも感染させるため、取扱いには注意が必要です。
予防法は
犬用のレプトスピラの不活化ワクチンで感染のリスクや重症化を防ぐことが可能ですが、レプトスピラには沢山の種類があるため、投与したワクチンの内容が必ずしも有効ではない場合があります。
また、不活化(菌が死んでいる)ワクチンであるため有効期間が短く、1年に1度は追加接種する必要があります。
街のネズミ問題
街中ではネズミ(ドブネズミ)が頻繁に目撃されるようになりました。レプトスピラ以外にもノミ・ダニ・サルモネラ菌・トキソプラズマ・原虫など、人や動物たちが感染する可能性があります。
野外活動が増えるこれからの時期、水辺や土いじりを行う際には注意しましょう。