食道のはなし~Part.2~
2025 / 07
今回も食道の話です。「食道のはなし~Part.1~」もあわせてご覧ください。
「嘔吐」と「吐出」がある
吐く動作の原因を探るには「嘔吐」なのか「吐出」なのかを区別する必要があります。
嘔吐:「胃」や「十二指腸」からの食べ物などを吐き出す
吐出:「食道内」の食べ物などを吐き出す
吐出の特徴は?
- 食餌が消化されていない
- 食べてすぐに吐く
- 気持ち悪さを示さない(よだれ・舌舐めがない)
- お腹をへこませないで吐く
- 食欲は普通にある
吐出する原因は?
- 食道が閉塞(異物・狭窄・腫瘍など)
- 食道の運動機能が低下(神経の異常・ホルモンの異常・筋肉の異常など)
- 食道粘膜の炎症(食道の異物・胃酸の逆流など)
またこれらの原因が重なって起こることもあります。
胃と食道の違い
胃は「胃酸」を分泌しますが、「粘液」も分泌して胃酸から胃を守っています。
一方で食道は「粘液」が少ないため、嘔吐などをきっかけに胃酸によるダメージを受けやすくなっています。また、食道の外側は胃の外側とは違う構造のため、手術時や異物で穴が開くなど食道が傷ついた場合には修復が困難な臓器です。
