風邪を悪化させる「クラミジア」
2010 / 12
いよいよ迎えたインフルエンザのシーズン、猫たちに「ウイルス性の風邪」が流行する時期でもあります。
そこで今回は、風邪を悪化させる「クラミジア」のお話です。
※過去のプチ報 『今年も風邪のシーズンをむかえました!』 も参照ください。
クラミジアとは?
「細菌」の部類に含まれる微生物です。
人間や鳥類にも同じ仲間が感染して色々と悪さをします。
猫へのクラミジアは、直接に相手に触れて、または「涙」や「くしゃみ」などの分泌物から感染を受けます。
特徴
クラミジアは主に「結膜」を好んで感染するために「結膜炎」をひき起こし、「赤い眼」と「眼ヤニ」が特徴になります。
単独の感染では、軽微な結膜炎にとどまり、子猫や抵抗力の弱った猫などに多くみられます。
ところが、風邪のウイルスや免疫力を低下させるウイルス(猫免疫不全・猫白血病など)が加わった場合には、さらに重篤な症状を引き起こします。
対処法
- テトラサイクリン系の抗生物質で退治
眼だけの症状であれば、目薬タイプが使われますが、国内で入手が困難になりました。
その他内服薬での投薬治療が行われます。 - 体力増強策やワクチンを
風邪に対する抵抗力さえあれば、感染しても軽度に済みます。
適度な栄養と休息およびストレスのかからない生活が肝心です。
また、クラミジア用のワクチンの(特に子猫)も利用されるようになりました。